高知石灰 TOP > 漆喰のこと:漆喰(しっくい)とは?
漆喰(しっくい)は石灰石(炭酸カルシウム)という鉱物を焼成・消化してできる消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした建築材料で、主に建築物の内壁、外壁の上塗りや屋根瓦の目地充填などに使用されます。左官職人による鏝(コテ)塗り作業他、刷毛など様々な道具により施工される左官材料です。
原料となる石灰石の元は海に生きる珊瑚礁。数億年の時を経て地殻変動をくり返し陸となり、世界各地の鉱山で採掘されています。
その石灰石を焼成・消化してできる消石灰は、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して自ら固まり、元の硬い石灰石に戻る性質があります。
この消石灰の性質を活かし、ひび割れ防止のスサ(植物質繊維)、作業性向上のための糊材(海藻のり)を添加したのが漆喰(しっくい)です。
漆喰の元となるサンゴ礁
石灰石(炭酸カルシウム)を1,000度で焼成する。
生灰石(酸化カルシウム)に水を加え、消化反応させる。
消灰石(水酸化カルシウム)に各素材を加える。
右が粉末状にしたもの。
各素材を混ぜ合わせた状態。
水練りされた漆喰。
左官工の手で漆喰壁に仕上げられる。
空気中の炭酸ガスと反応し、元の石灰石に戻ります。
大地から生まれ、大地に還る。
エコな素材、石灰から漆喰へ。